国会中継をR-12指定にしてしまえ

昨日テレビをつけたら、NHK参議院予算委員会での質疑を中継していた。最初はなんとなくBGMみたいな感じでその中継を流していたのだけれど、段々テレビが騒がしい感じがしたので、質疑をよく見てみた。

不快、下品、嫌悪感 -- 他にどのような言葉で言い表せばいいのかよくわからないが、見ていてものすごく嫌な気分がした。断っておくが、私は別に民主党支持者でもないし、自分のことをいわゆる無党派層だと思っており、民主党自民党どちらの肩も持つわけではないが、それでも自民党議員の「質問」に嫌悪感を持たざるを得なかった。あれではまるでチンピラか、たちの悪いクレーマーである。

自民・西田昌司参議院議員の「質問」Part 1/4

Part 2/4 http://www.youtube.com/watch?v=E1e8t9Gv6Tc
Part 3/4 http://www.youtube.com/watch?v=5m15cijBV04&feature=related
Part 4/4 http://www.youtube.com/watch?v=8b6UskQVNPk&feature=related
(議員の質問に対する見方も人によって様々だと思いますので、公正を期すためにすべてのパートへのリンクをここに挙げます。)

自民党は一体いつからこんなに品格の無い党に成り下がったのか。民主党政権が機能不全の上、国民の支持も低いため、再び政権の座に返り咲くためには今が民主の叩き時と考えるのはわかるが、それにしても自民党議員の横柄な口調や口汚いヤジを聞いていると、一体何の権利があってそこまで横柄になれるのか甚だ疑問であり、不快である。

例えば、西田議員の質問で言及されている前原外相の献金問題などは、法に照らせば厳密な意味では不正であろう。それを追及するのは確かに「正義」なのかもしれないが、正義を横柄に振り回す様というのは、見ていて非常に醜いものである。そもそも、その正義を振りかざしている自民側も、スネに傷を持つ身ではないか。よくもそんな態度が取れるものだと呆れてしまう。

質問者が大臣を怒鳴りつけ、周りの議員がそうだ、そうだ、と同調のヤジを飛ばす様など、まるでイジメをみているようである。もし小学校のホームルームでこんな状況が起これば、担任の教師がすぐに止めに入ることだろう。私ももし近くに自分の子供がいたら、すぐにTVを消すか、チャンネルを変えたことだろう。大の大人がこんな事をしている姿を見せるなんて、教育上良いとはとても思えない。こんな国会質疑が続くのならば、NHKの中継はR-12指定にでもしてしまえば良いと、冗談ながらも思う。

この西田議員、延々と献金問題について質問した後、締めくくりでこう宣うた。

「今日はね、他にもまだ私言いたかった(質問したかった)。日銀の白川総裁にも来て頂いたけれど、デフレ問題というのは非常に大きいんですよ。だから、まずデフレ対策の集中審議をお願いしたい。」

これはつまり、デフレ問題について答弁させるために日銀総裁を呼び出してたが、献金問題で質問時間を使い果たしたので、ムダ足を運ばせたということだ。

前原外相が在日の経営者から4年間で20万円を受け取っていたという話と、デフレ問題では優先すべきはどちらなのか?集中審議という手もあるかもしれないが、なぜ与えられた質問時間を有効に使わなかったのか?また、日銀総裁に時間を浪費させるとは、この議員、一体どんなに偉いのだ?

政治と政治家のレベルの低さをあらためて見せつけられた気がし、腹が立つと同時にますます国の将来に不安を募らせた金曜の午後だった。