怒る会長

今日は私の個人的メモくらいのつもりで、このブログに下の記事を残しておきたいと思う。

米倉・経団連会長:「与野党議員は給料泥棒」 「予算より政局」批判

 日本経団連米倉弘昌会長は21日の記者会見で、最近の与野党議員が予算審議などより政局を優先して行動しているように見えるとして、「給料泥棒」と酷評した。

 米倉会長は、自民党が早期に衆院解散に追い込む構えを強めていることに対し、「国民の生活や国益を無視した行動。予算関連法案の審議を尽くしたうえで、政局化するならすればいい」と述べ、予算成立を優先すべきだとの考えを改めて強調した。

 その上で「(こういう局面でこそ)与野党の協力が必要なのに、今は国民のために何も仕事をしておらず、(与野党とも)給料泥棒のようなものだ」と不快感を示した。

 また、米倉会長は、民主党小沢一郎元代表に近い衆院議員16人の会派離脱の動きについても、「予算案や関連法案の審議が進み、これをどうしても通さなければならない時期に、与党の一員として無責任極まりない」と苦言を呈した。【宮崎泰宏】毎日新聞 2011年2月22日 東京朝刊
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もちろん意を異にする方もいらっしゃるかもしれないけれど、私はこの発言がとても真っ当なものだと思う。「給料泥棒」というのは、政界ともうまく付き合っていかなければならない経団連の会長の言葉としては、かなり過激なものだけれど、もしかしたら、下の谷垣さんとの会談でキレたのか。
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谷垣・自民総裁:早期解散強調 予算成立協力、経団連要請拒む

 自民党谷垣禎一総裁と日本経団連米倉弘昌会長は21日、東京都内で会談した。米倉会長が11年度予算と関連法案の早期成立を求めたのに対し、谷垣総裁は「我々と政権の考え方の乖離(かいり)は明らかになっている。予算や税制関連の法案に賛成できる状況にない」として、協力には応じられないとした。

 両者の懇談は昨年9月以来。谷垣総裁は「現状ではひとたび国民の声を聞いて、新しい方向を作っていくということが、かえって早道なのではないかという考え方に大きく傾いている」と述べ、早期の衆院解散・総選挙が必要との考えを示した。【宮崎泰宏】
毎日新聞 2011年2月21日 東京夕刊

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小沢さんの「先兵」16人が民主会派を離脱し、予算関連法案を通そうともがいていた管政権の足元がグラグラになった。それを見て、今恐らく自民はイケイケどんどんのお祭り状態なので、谷垣さんも上のような「余裕」の発言をしたのだろう。管さんが辞任したくらいでは予算はどうにもならず(というか、どうにもならない状態を作り出して)、あわよくば解散・総選挙→自民が政権に返り咲き、という晴れがましいシナリオを描いているのだろう。だが、総選挙をやったとしても、そんなに単純な結果に終わるのだろうか?私は事はそんなに甘いとは思わない。

米倉会長の会見録が掲載されているのかどうか経団連のウェブサイトを覗いてみたら、これだけが新着情報に載せられていた。これが政治というものなのだろう。ふっ。

記者会見における米倉会長発言要旨
http://www.keidanren.or.jp/japanese/speech/kaiken/2011/0221.html
2011年2月21日
(社)日本経済団体連合会

【政策課題への対応】
予算案ならびに予算関連法案の審議を促進し、早期に成立させることが、国民生活の安定・向上、国益にかなう。
政治には、山積する政策課題を処理していく姿勢が求められている。与党である民主党は、ガバナンスを強化するとともに、野党にも協力を求め、税・財政・社会保障制度の一体改革の成案をできるだけ早く国民に示してほしい。

以上